古生物学:2650万年前の化石は巨大サイ類の新種だった | Communications Biology | Nature Portfolio - Nature Asia 古生物学:2650万年前の化石は巨大サイ類の新種だった | Communications Biology | Nature Portfolio Nature Asia (出典:Nature Asia) |
かつてサイ科の属する奇蹄目は、始新世から漸新世にかけて繁栄し、240属と多様性を誇った。サイの祖先たちは、ほぼ全ての地域(可住域)に分布した。特に漸新世には陸上哺乳類史上最大の種(パラケラテリウム)が現れるなど、繁栄を極めた。しかし中新世以降は地球の寒冷化によって多くの種が絶滅し、またウシ亜目などの反芻類の進化に押されて衰退し、更には人 34キロバイト (4,645 語) - 2021年6月9日 (水) 23:37 |
(出典 i.imgur.com)
中国甘粛省で、巨大なサイの仲間パラケラテリウムの新種が発見された。頭骨の特徴から、現在のバクのように、柔軟性があり、物をつかむことができる鼻をもっていたと考えられる。(ILLUSTRATION BY YU CHEN)
現在のチベット高原は標高4000メートルもある広大な高原地帯だ。だが数千万年前には一部にまだ湿潤な森林があり、太古の巨大哺乳類の通り道となっていたらしい。
太古の絶滅巨大サイの化石が中国甘粛省で発見され、新種として6月17日付の学術誌「Communications Biology」に発表された。重さは最大でアフリカゾウの4倍に当たる24トンもあり、高さもキリンより高かったと見られる。
今回の新種は、パラケラテリウムの一種で、Paraceratherium linxiaenseと名付けられた。アジアの中央部には5000万年前から2300万年前ごろにかけて、角のない巨大サイの仲間が暮らしていたが、今回の新種はそのなかでいちばん後に登場した種だ。成長すると、肩までの高さが5メートルほど、長さ約2メートルの首に、1メートルもある巨大な頭がついていたと考えられる。
「ビルの3階か4階くらいの高さにある花を食べることができたはずです」と、フランスのモンペリエ大学で古代のサイを研究している古生物学者ピエール=オリヴィエ・アントワーヌ氏は話す。同氏はナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーで、今回の論文の査読にもあたった。
(略)
南アジアに到達した巨大サイ
パラケラテリウムの化石が発見されることは珍しく、断片的にしか出土しないことがほとんどだ。そのため、進化や分布を明らかにするのは容易ではない。パラケラテリウムの仲間は長期にわたってアジア中央部に暮らしていた。ただし、そのうちP. bugtienseだけが、南アジア、現在のパキスタン西部で見つかっている。この巨大サイは、アジア中央部からいったいどのようにしてチベット高原を越え、南アジアまでたどり着いたのだろうか。
そのヒントを与えてくれるのが今回の新種P. linxiaenseだ。論文の著者である中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の古生物学者タオ・デン氏が率いる研究グループは、P. linxiaenseが、パキスタンで見つかったP. bugtienseに非常に近い種であることを突き止めた。
P. linxiaenseの化石が見つかったのは、甘粛省にある臨夏盆地。この場所では、最大で厚さ2キロメートル近くの地層が、過去3000万年の地球の歴史を物語っている。そこには、かつてこの地域に生息していた古代生物の化石が点在する。
この地域の農民たちが「竜の骨」を見つけたのは、1950年代のことだった。しばらくの間は、医薬品会社がこうした骨を買い取り、中国の伝統薬の材料として使っていた。しかし、1980年代までには、この地域に漸新世後期(2800万年前から2300万年前ごろ)の科学的に貴重な化石が保存されているという認識が古生物学者たちの間に広まった。
2015年5月、デン氏のグループは、王家川という村の近くで珍しいものを見つけた。巨大サイの完全な頭骨と下顎骨、そして別の個体の3つの椎骨だ。この2650万年前の骨の保存状態と大きさに「とても驚いた」とデン氏は言う。
(中略)
巨大サイの謎
前述のアントワーヌ氏は、今回の研究から、古代の地形と巨大サイの移動との関係が明らかになってくる可能性があると述べる。たとえば、一連の化石から考えると、巨大サイがウラル山脈を越えてアジアからヨーロッパに進入することはなかった。つまり、山脈が移動を阻んでいた可能性がある。
(※中略ソース先にて。)
(出典 i.imgur.com)
ティラコレオ(フクロライオン)。オーストラリア大陸でこれまで最大の肉食哺乳動物。大きいもので体重は約160キロ、肩高は80センチ近くあった。(Art by Adrie and Alfons Kennis)
現在、P. linxiaenseの化石は、甘粛省にある和政県古動物学博物館で保管されている。デン氏は、筋肉の復元や厳密な体重の推定など、この化石の研究をさらに進める予定だ。
巨大サイがチベット高原を横断していたことから、この地域からさらに化石が出土するだろうと同氏は述べる。「世界の屋根」と呼ばれるこの地域には、まだ巨大動物の化石が眠っているかもしれない。
文=MICHAEL GRESHKO/訳=鈴木和博 2021.06.24
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/062100310/
>>1
絶滅したやつの新種って要するに絶滅してなかったって事じゃん
>>1ちょっと見てみたいな
>>1
かわいいかっこいい
>>1
角ないの?
>>1
そんな細い脚で自重を支えていたとは思えない
何だかんだイメージと違うってのは定説
中国らしくさっさと倫理無視してDNA復元しろや
>>8
復元して恐竜復活してみました~ってある日出るのもロマンだよなぁ
トンデモだけど
>>8
もうやってると思うしキメラは沢山いると思う。
次に中国から出てくるのはとんでも生物だと思ってる。
んー、イメージ画像を見る限りはありえんな。
デカイ動物ほど体重を支えるために太い脚が必要で、ゾウなどものすごいぶっとい脚をしとる。
ゾウより大きい生物が画像のような細い脚では体重を支えきれんよ。
>>20
パラケラテリウム属自体は大昔から世界各地で発見され
復元図もたくさん描かれてる
昔のバルキテリウム、インドリコテリウムとかも今はこの名前
Paraceratheriumで画像検索してみなよ
>>20
脚の骨が出てないんだから無難に仕上げておいて正解でしょ
現生動物の理屈で脳内補填してしまうのはよくない
>>20
太古の地球は今より重力が弱かったのを知らないのかい?
>>52
まじで?
あと大気って二酸化炭素が濃かったんだっけ?
こんな細い足で支えられたのか?
>>30
この全長だと、実際はもっと短足だと思う。
足回りもきっと太い。
でも小さい虫とかは、馬はこんな感じに見えるんだろうね。
現在とは重力が違ったのかな
カミナリ竜の首も1Gじゃ支えきれそうにないし
草を食んでも胃まで送るのが無理っぽい
>>40
今のトンボってなんで小型になったんだろうな?
>>58
酸素が薄くなったから?
巨大化の原因が酸素に適応する為って言われてるので
小さくなったのも酸素問題が解決して、小さい方が生きやすくなったんじゃないのかな
>>58
地球が寒くなって
生物が生き残るには
サイズを小さくして数を
増やすほうが有利だからじゃない?
>>58
酸素濃度が低下したから
昆虫には肺がないので、体が大きいと十分な酸素を供給できない
このサイはダンバインより強いん?
>>50
大きさからしても勝負にならんでしょ。
>>64
巨大生物恐怖症の人涙目
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